腰の痛みについて
何十年も前から、非特異的腰痛と言って、腰が痛くて病院にかかっても多くの患者さんは原因がわからないことが多いと言われてきました。医学生を教える教科書にもそう書いてあるのです。NHKの教育テレビに出てくる偉い先生も胸を張ってそう言うのです。
しかし数年前から、徳島大学の教授などが、調査しなおしたところ「原因が十分にわからない腰痛は30パーセントくらいである。」と言われ、私も賛同しています。
ほとんどの腰痛には、ちゃんとした原因があるのです。腰痛に悩んでおられる方は、あきらめないで一度専門医の診察を受け、精密検査を受けてみてください。中には精神的な問題からくる腰痛であったり、意外な原因が見つかることもあります。しかし、ほとんどの腰痛は腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎圧迫骨折、癌の脊椎への転位、感染性脊椎炎、変形性腰椎症、仙腸関節性腰痛、腎結石、大動脈瘤、ぎっくり腰など診断がつきますし、治療があります。カイロプラクティックや整骨院での治療や説明に納得できない人は、腰痛専門医の診察をぜひ受けることをお勧め致します。